石の採石場のことを丁場(ちょうば)といいます。当社では良い墓石を建てるために良い原石のみを厳選して使うことを追求しています。そのため石の採掘段階から工程を明確化し原石の採石をする丁場がどのようなところでどういうふうに作業を行っているかお客様にご紹介したいと思います。
今回はインド産黒みかげ石のYKD石をご紹介します。
お墓を黒石でお考えの方向けに候補のひとつとしておすすめしたい石です。
この石の丁場はインドのインドタミルナドゥ州で国営企業が運営しており、整備・管理が行き届いています。丁場は山の頂上とふもとの二つに掘り口に分かれておりそれぞれ違った番号を振って分けています。
以前より、ふもとの石は切削して磨いてから出てくる油玉なるものがあり、日本向けや中国工場向けの墓石材としては使用できません。特に日本向けの墓石材は常に頂上の堀口の石を購入して加工していますが、欧米向けの建築材料としては関係なく出荷されています。黒みかげ石には珍しく大きいブロックも多く出ており、2.5m*1.5m ほどの規格は欧米でキッチンカウンターとして使われ、人気があるようです。
丁場の経験豊富な職人によりほとんどの問題は省かれており、原石の端に入ったキズを見つけ、寸法を少し引いてもらうことはあってもクレームが起きる事はほとんどありません。
石材物性データ
[比重](t/㎥)3.0 [吸水率](%)0.03 [圧縮強度](N/m㎡)121
価格以上の価値がある石、輝きが素晴らしい
黒石はどの銘柄を選ばれても単価が高いです。一部、安価で粗悪な品質のものを除きますが、品質がしっかりした黒石はどの銘柄を選んでも白系、青系のみかげ石に比べて高いですが、この石は丁場の採掘状況も良い状態で加工工場の精度も高いため黒系のなかで安心してお使いしていただける石としておすすめいたします。